分かち合い「12ステップに希望を見いだしました」

アディクション・セミナー in YOKOHAMAの資料集(に掲載した「B2Bを体験した人たちの分かち合い」、六人目は(開催されなかった)2020年の資料集からアルコホーリクのキムさんです。

私は、3回の内科入院を経て、9年前にアルコール依存症の専門病院に入院しました。そこで初めてAAを知り、つながることが出来たのですが、退院後2が月も経たない内に、立て続けに再飲酒してしまい、そのままAAを離れてしまいました。当時はスポンサーも持たず、12ステップをする事もなく、

「まあ、大体は本を読んで分かったし、ミーティングで棚卸し的な事はやっているし、チャンスがあれば埋め合わせ“的”なこともやっているし……」

と、すべて我流でした。

その後、やはり自分一人では飲酒をどうすることも出来なくなり、絶望的な気持ちで、再びAAに助けを求めたのが5年前です。

その時、まだ知り合って間もない、年下の先行く仲間に、半ば強引にステップをやらされました。彼はスポンサーではなく、一人の仲間として、彼なりに精一杯、全力でステップを手渡してくれたのですが、今振り返ってみると、まだまだ私にとって詰めの甘いステップだったと思います。しかし、それでも当時の私は、それなりに心の荷が軽くなり、それ以前より随分生き易くなった様に感じられました。その仲間には、今でもとても感謝しています。

しかし、その後、ミーティングには通い続けていましたが、「とりあえず一回やったから……」と自分に言い訳をしながら12ステップから逃げていました。当然、掃除していない自分の内面の負債が増え続け(スポンサーや12ステップの必要性を感じながら)ミーティングには通い続けているのに、苦しみは日々増していきました。

そんな頃B2Bを知り、テキストを入手しましたが、ろくに読む事も、空白のマス目を書く事もないままでした。2年前B2Bのセミナーがある事を知り参加しました。初めての仲間達と読み合わせして、実際にステップを進めてゆきながら、その時私は、改めてAAの12ステップに希望を見いだしました。ビッグブックを読んだだけではよく分からなかった12ステップの構造も(私なりにですが)、とてもよく分かったと感じました。

その日、私とペアを組んだ先行く仲間と昼食をとりながらステップ5をやりました。その時、その先行く仲間が「ほら、会場の空気が朝と違うでしょ?」と微笑みながら言いました。言われてみると確かに、会場は私と同じように12ステップに希望を見いだした参加者達のポジティブな熱気にあふれていました。

その後程なくして、私は先行く仲間にスポンサーを引き受けて頂き、約1年をかけて、じっくり12ステップを手渡して頂きました。

長年、スポンサーを持ち、12ステップに取り組む事は、私にとってめんどうで、おっくうで、気が進まない、とても敷居の高いものでしたが、B2Bは私の、その心の壁を取り払ってくれたと感じています。

キム(AAメンバー)

2024-03-30