分かち合い「倦まず弛まずB2B」

アディクション・セミナー in YOKOHAMAの資料集(に掲載した「B2Bを体験した人たちの分かち合い」、七人目は(開催されなかった)2020年の資料集からアルコホーリクのさんです。

当時、私はステップ4、5を終えたところでした。

私が手渡された棚卸しのやり方は、編年体で自分史を書くものでした。この経験は実にかけがえのないものでしたが、エンジンスタートにだいぶ時間がかかりましたし、いくら書いてもキリがなく、永遠に終わらないのではないかと途方にくれたことを覚えています。なんとかステップ5を終えましたが、12ステップは大仕事で、文字通り「とてもやり通せるものではない!」と思いました。そんなとき、大阪で行われたワンデイ・バック・トゥ・ベーシックスと出会いました。

「ステップの本なんか読まなくていい、とにかくミーティングだ」と言われたことがあります。また、「ステップは勉強じゃないから」と、ワークショップを避ける仲間も確かにいます。

それでも私は12ステップについてもっと知りたかったので、バック・トゥ・ベーシックスに参加しました。……いいえ、だいたいステップ4だけでも数カ月かかるのに、一日で12ステップなんて、いったいどうやって?という好奇心のほうが強かったです。

結果は、「これはうまくいく。実に効果がある」でした。本当によかった!
私はビックブックの何を読んでいたんだろう?と思うくらい、発見だらけでした。

「信仰をもったんだ」とビルに言いはなった人物、私はずっとボブだと勘違いしていました。いわんや、棚卸しを書いたのはボブ本人ではないことをや。

一番知りたかった棚卸しは、ペアワークでした。あえて深層心理のような深い闇へ潜らず、淡々と人物やしきたりをリストアップするやり方で、目から鱗。一気に肩の荷がおりました。

テキストに本文を書き写す作業だけでも価値があると思います。

ステップをひとつ終えるごとの「イエス!!」「おめでとう、これでステップXを終えました!」は、最初やや躊躇しましたが笑、だんだん楽しくなりました。

一日で12ステップを駆け抜ける感じです。情報量が多いですから、一回ですべてを理解することはできませんが、その代わり、繰り返しバック・トゥ・ベーシックスに参加することができます。シンプルだからこそ、何度も取り組めるのです。

一つのステップに何年も費やして結局挫折するより、とにかく一気にサラッと全部やってしまう。そして、それを何度も繰り返すというやり方は、本当に効果があると思います。

“Easy does it, but do it.” まずたゆまず、仲間とともに。

雨(AAメンバー)