Q&A – ミーティング
バック・トゥ・ベーシックスのミーティングの運営について寄せられた質問と、その回答です。
バック・トゥ・ベーシックスのミーティングを始めるにはどうすればいい?
バック・トゥ・ベーシックスのミーティングやワークショップに参加し、体験してみることをお薦めします。しかし、遠距離の場合にはそれが難しいこともあるでしょう。
まず、バック・トゥ・ベーシックスのテキストを(少なくとも一冊)入手してください。ビッグブックからの引用部分はマス目になっているので、ビッグブックからその部分を転記してください(正誤表もご覧ください)。
参加者にはビッグブックと筆記用具を持って会場に集まってもらいます。ミーティングのリーダーを決めます。リーダーはバック・トゥ・ベーシックスのテキストをセッションの先頭から読んでいきます。ビッグブックからの引用部は、サブリーダーが読むか、あるいは参加者が輪読します。カラーマーカーで引用部に色をつけておけば、次に同じところを読むときに便利です。
あとは、テキストの指示に従っていきましょう。参加者にはステップ4~9で使う「棚卸表」のコピーと、セッション4の黙想でメモを取る紙を配布します。
その他のことは、自分たちで話し合って決めてください。テキストにあるとおり、やり方は自分たちに合わせて変えていって良いものです(p.119を参照)。
バック・トゥ・ベーシックスのテキストをAAミーティングで使ってもいいのでしょうか?
それは自分たちで決めるべきことです。
AAのニューズレター120号には、ミーティングで使う資料についての見解が示されています。
多くのメンバーが、GSOに連絡をして、スダディガイドを使用しても良いだろうかと尋ねてくる。1985年に、当時のGSOのゼネラル・マネージャーだったボブ・Pによって書かれた手紙は、このような問合せへの代表的な回答となっている。「あなたのグループでこの資料を使うことが12の伝統に書かれている言葉やそこに示されている精神(スピリット)に反しているものかどうかは分かりません。そして、『あなたのグループが』印刷されたガイドや資料を、本を学ぶための助けとして活用したいと考えたとしても、理事会もこのオフィスもその資料について承認することもしませんが、反対することもしないのです。
ニューズレター120号「ビッグブックスタディガイド:見解提示文書(position paper)の概説」
グループで何らかの資料をミーティングで使うという決定に対して、AAオフィスや評議会はオーケーともノーとも言いません。それぞれのグループが、自分たちで判断するべきことです。
ただ、一部には(全国的に見ればわずかにすぎませんが)「AAミーティングでは、AAのオフィスから手に入るテキストだけを使うべきだ」という意見が支配的な場所もあります。そういった場所で、参加者の多くがバック・トゥ・ベーシックスのテキストを使うAAミーティングを開くとなると、何らかの批判を受けるという覚悟は必要でしょう。そうした場合には、バック・トゥ・ベーシックスのテキストはミーティングのリーダーだけが使い、他の参加者はビッグブックを読むようにするという対応が良いかもしれません。
ステップの指示に従ってくれない参加者にはどう対応すればいいでしょう?
ステップ1・2・6・10には、参加者が「はい」か「いいえ」と答える指示があります。ここで「はい」と言ってくれない人、特にステップ1の質問に「はい」と答えない人には、どうすればいいのか、という疑問があるでしょう。
1940~50年代に行われていたビギナーズ・ミーティングでは、ステップ1の質問に「はい」と答えなかった人には、グループのメンバー2、3人が次週のミーティングまでの間に、その人と話し合う時間を作り、「アルコホリズムの深刻な現実」を伝えていたそうです。そして、次の週(セッション2)の冒頭で、もう一度ステップ1の質問に答えるチャンスが与えられました。
最初に参加したシリーズでは、なかなか「はい」と言えない人もいます。何度もシリーズに参加していくうちに、自分の病気とプログラムへの理解が深まって「はい」と答えられるようになった、という人も少なくありません。進むスピードは人それぞれですから、「はい」と答えられなくても、続けていくことが大切でしょう。
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