Q&A – 基本的なこと

バック・トゥ・ベーシックスについて寄せられた、基本的なことがらについての質問と、それに対する回答です。ご参考までに。

バック・トゥ・ベーシックスとは何ですか?

バック・トゥ・ベーシックスはAAミーティングの一つのフォーマット(やり方)ですが、新しいものではありません。1940年代初めにアメリカのクリーブランドで始まり、アメリカ・カナダ全体に広がった「ビギナーズ・ミーティング」を現代によみがえらせたものです。現在、全世界で数千のAAグループが行っています。

どんなミーティングなのですか?

週一回の90分のミーティング(セッション)を四回で一つのシリーズにして、一ヶ月で一巡します。それに参加する人たちは12ステップについて話すのではなく、実際に12ステップに取り組みます。繰り返し出席を続けることで、12ステップへの理解と実践が深まっていく仕組みです。(やり方はグループによって違いがあります)。

また、四つのセッションを一日で行うワークショップを開催するグループもあります。

バック・トゥ・ベーシックスはAAですか?

はい。AAの一部として行われています。ですが、AAに限定したものではありませんから、AA以外のグループでもバック・トゥ・ベーシックスを使ってミーティングを行っています。

スポンサーシップはどうするのですか?

スポンサーなしで出席する人には、そのシリーズでステップワークの相手をするスポンサーあるいは「シェアリング・パートナー」を割り当てるようになっています。

一回のシリーズに出席すれば十分でしょうか?

いいえ。一回のシリーズに出席すれば、12ステップすべてに取り組むことができるものの、それだけで十分とは言えません。回復を続けるためには、繰り返し出席して理解と実践を深めていってください。初めはビギナーとしてやってきた人も、やがてスポンサーを引き受けるようになっていきます。

どんな人が出席するのが良いのでしょうか?

名前の通りビギナー向けのミーティングですから、AAに来たばかりの人や、12ステップにこれから取り組む人が対象です。一方で、そうした人たちのスポンサーを務める人たちも出席します。「他の人を助ける」ことは、12ステップの大事な要素です。多くの人たちは、シリーズに繰り返し出席するなかで、スポンサーを務めるようになっていきます。

ステップはゆっくりやった方が良いと言う人もいますが?

AAの共同創始者であるドクター・ボブは、アメリカのアクロンのセント・トーマス病院に入院した人たちのために、3~5日で12ステップを伝えていました。その数は5,000人以上。ビッグブックのあちこちに、素早く12ステップに取り組むように、と書かれています。もちろん、多くの人たちはビギナーズ・ミーティングを「卒業」したあとも、ステップを続けていきます。

2020-05-27