BIG FOOT(ビッグフット)のご紹介

バック・トゥ・ベーシックスと同様なAAのビギナーズ・ミーティングとして、BIG FOOT(ビッグフット)というフォーマットがあります。

AAビギナーズ・ミーティングの系譜

バック・トゥ・ベーシックスとビッグフットの関係について、簡単に説明しましょう。

バック・トゥ・ベーシックスは、1940~50年代にAAで行われていたビギナーズ・ミーティングを、ワリー・PというAAメンバーが復刻したものです。彼が1997年にそれを出版すると、あっという間にAAに広がると同時に、それに触発されたAAメンバーによって多くの「派生版」が作られました。その一つがマイクとキャシーの二人が作ったものです。

マイク&キャシーのフォーマットはネットで公開されたために、手軽に入手することができました。2003年には日本のAAメンバーがこれを翻訳し、千葉の鴨川で一泊二日のセミナーとして開催しました。そして、東京の四谷で常設のミーティングが開かれました。当時は情報が少なかったので、バック・トゥ・ベーシックスはAA外部のものだという誤解も生じていました。

そこで日本のAAメンバーたちが、自分たちで新作を作ることにし、ワリー版やマイク&キャシー版を参考にしながら、独自に新しく作ったのが「ビッグフット」です。つまり、ビッグフットは日本で誕生したAAビギナーズ・ミーティングのフォーマットです。「ビッグフット」の名前は、12ステップの最初の一歩を踏み出すのに、どうせなら「大きな一歩」を踏み出して欲しい、という願いから付けられたのだそうです。

四谷の常設ミーティングのフォーマットはこの[ビッグフット」に切り替えられ、都内で複数の常設ミーティングが開かれました。短期間で閉じられた会場もあれば、長く続いたものもあります。成増の会場は2013年まで続き、四谷の会場は2016年にワリー版のバック・トゥ・ベーシックスに切り替わりました(2018年閉鎖)。

ビッグフットの常設の会場はなくなってしまいましたが、現在も年に数回ビッグフットのフォーマットを使ったワークショップを続けているグループがいくつかあります。フォーマットも手を加えられて、年々洗練されたものになってきています。日本人メンバーが日本語で書いたフォーマットには翻訳と違う親しみやすさもあります。

このように、バック・トゥ・ベーシックスビッグフットはきょうだい(というか遠縁の親戚)の関係にあると言えるでしょう。どちらもAAメンバーが、12ステップという「メッセージを運ぶ」活動として続けているのです。

このサイトでは、ビッグフットのワークショップの開催情報も掲載していきます。


BIG FOOTのワークショップ記事一覧

    2020-06-05